専門研修プログラム

1. 研修到達目標

当教室で研修を受けていただく後期研修医の先生には、

  • 日本麻酔科学会認定麻酔科専門医の取得
  • 「視野の広い麻酔科医」となる

以上2点を目標として研修いただいています。「視野の広い麻酔科医」とは

  • 麻酔科医として必要な専門的知識と技能を取得している
  • 関連医療従事者との協調性・公平性を保ち、
    そして自らの意志や考えを伝達・実践する力を持つ
  • 患者及び医療従事者にとって安全な医療を行い、安全管理の方策を身につけている
  • 患者・家族と良好な人間関係を確立し、患者・家族の納得できる医療を行える

そのような医師を育てる事を当教室の方針としています。

2. 専門医プログラムの4年間について

当教室は2015年より専門医研修プログラムを申請し、それに則った研修を行っています。4年間の研修の内、約2年を大学内で研修し残りの連携病院にて研修いただいています。5年目に麻酔科専門医を取得する事が可能となり、その後は大学に残る人・関連病院に勤務する人・大学院に入る人・留学する人など様々です。

キャリアパス

3. 当教室における研修メリット

当教室における研修メリットとしては以下の点が挙げられます。

①豊富・多様な症例数(2020年、プログラム全体)

麻酔科管理手術7,209症例 うち、全身麻酔症例数 6,880症例
・小児(6歳未満)の麻酔386症例
・帝王切開術の麻酔325症例
・心臓血管手術の麻酔1群 210症例
2群 263症例
・胸部外科手術の麻酔478症例
・脳神経外科の麻酔177症例
※COVID-19による手術制限により例年の6割程度となっています。

専門医プログラム中に以下の症例数をこなす必要がありますが、十分に行うことが出来ます。

経験必要症例数について
小児(6歳未満)の麻酔25症例
帝王切開術の麻酔10症例
心臓血管手術の麻酔25症例
胸部外科手術の麻酔25症例
脳神経外科の麻酔25症例

②多くの関連研修施設 (関連施設に関してはこちら

研修先は殆どが東京・神奈川・埼玉の3都県ですが、研修医の希望次第ではそれ以外の専門病院で研修する事も可能です。

③麻酔科医として多岐にわたる必要な知識・技術の効率的な習得

当教室では多岐に渡るサブスペシャリティーの専門医が豊富に在籍し、それぞれのゴールに合わせて効率的に知識・技術を習得することが可能です。

<習得できる技術>
・成人・小児心臓麻酔
・新生児・小児一般外科麻酔
・移植手術麻酔(肝・腎)
・先端外科手術(TAVI、ロボット手術など)
・末梢神経ブロック
・経食道心エコー
・集中治療
・ペインクリニック
・臨床研究・国内外学会発表
・基礎研究

④個々のキャリアパスに合わせた柔軟な働き方に対応

当教室では、医局員それぞれのゴール・キャリアパスに応じて、柔軟な働き方を提供することを心がけています。国内外の留学、結婚・出産・育児、家族の介護、経済的困難、精神的・身体的疾患、進路希望変更などに関して、長年の対応経験があり、医局員同士助けあい、臨機応変な対応が可能です。

4. 勉強会など

勉強会当教室では、on the job trainingの他に、医局員同士がお互いに知識を深めるため、定期的に勉強会を開催し、後期研修医も積極的に参加してもらいます。これらの機会を通じて、エビデンスの評価方法や国内外学会での情報の発信の仕方、論文発表を学ぶことができます。

<勉強会の例>
・土曜日朝ジャーナルクラブ(月一回)
・英文教科書輪読会と研修医勉強会(月一回)
・教室カンファレンスでのセミナー(月一回)
・シミュレーター実習(随時)
・動物実験体験(随時)

 

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