集中治療センター

施設紹介

施設紹介 慶應義塾大学病院集中治療センターは1988年5月に急性期重症患者を収容する新たな病棟として開設されました。外科系術後患者や内科系患者を含め、院内外で発生した急性期重症患者の集中的な治療に幅広く対応しています。2018年に1号館 (新病院棟) が開院してからは集中治療センターも1号館に移転し、2022年度からはICU (Intensive Care Unit) 16床を含む42床で運用しています。集中治療専門医を含めた麻酔科専従医が、主治医や各科の専門医、看護師や臨床工学士、理学療法士と協力しながら、チーム医療にて重症患者の治療に当たっています。

業務内容

業務内容 集中治療センターでは、重症患者を管理するにあたり、人工呼吸管理をはじめ、持続的血液ろ過透析や血漿交換、エンドトキシン吸着療法、体外式膜型人工肺などの体外循環装置や大動脈内バルーンパンピングなどの循環補助装置といった高度生命維持装置を必要に応じて導入し、重症患者さんの予後改善に努めています。また、理学療法士や看護師が中心となって、人工呼吸管理中からの早期のリハビリテーションも行っており、短期的のみならず、長期的な患者予後の改善に向けて取り組んでいます。ICU専従医はスタッフ3名、レジデント2~3名が24時間体制で治療に当たっています。また、当院では臨床工学技士も24時間の勤務体制をとっており、高度生命維持装置導入への迅速な対応が可能です。

診療実績

 内科、外科患者を問わず、術後患者から院内、院外急変患者まで、幅広い患者層を受け入れています。2022年度のICU入室患者数は1,679名でした。

ICU診療実績

2020年度2021年度2022年度
合計入室患者93211851679
非手術168219253
予定手術7028681276
緊急手術6298135
人工呼吸管理426511457
血液浄化療法737798

研究

 せん妄予防や早期リハビリテーション、経皮的気管切開の安全性や低侵襲循環動態モニタリング、播種性血管内凝固症候群(DIC)に対する治療、などに関する臨床研究を行っており、国内のみならず国際学会でも毎年発表を行っております。

教育

教育 当教室の麻酔科後期研修医は研修プログラムに沿って、3~6ヶ月間のICU研修を行います。上級医の指導の下、重症患者の全身管理や治療方針の決定方法に加え、様々な病態に対応する知識・判断力・危機管理能力を習得することができます。加えてエコー検査、気管支鏡検査、経皮的気管切開術などの手技も学ぶことができます。また学会や研究会での発表の機会もあり、発表の経験を積むことも可能です。

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