2018年

日本麻酔科学会第65回学術集会にて伊原奈帆先生・出野智史先生が最優秀演題賞をダブル受賞!!

5月17日〜19日 日本麻酔科学会第65回学術集会(パシフィコ横浜、横浜ベイホテル東急)にて当教室より4演題が優秀演題賞に選出されました。そのうち2演題【細菌性肺炎モデルマウスにおける補中益気湯の感染制御効果の解明(筆頭演者:出野先生)、慢性頸肩腕痛患者における恐怖回避思考が安静時脳機能的結合に及ぼす影響についての検討―患者対照比較試験 (筆頭演者:伊原先生) 】が最優秀演題賞に選ばれました。

手術室・集中治療センター・ペインクリニック 新病棟移転・開院のお知らせ

5月7日、信濃町キャンパスに慶應義塾大学病院1号館が開院となりました。それに伴い、麻酔科の管轄である手術室・集中治療センター・ペインクリニックも新病棟に移転となりました。国内最大級の規模となり、充実した設備のもと、心機一転診療に取り組んでいきます。

5名の専修医が新たに加わりました。

左から小宮光喜先生、森田雄斗先生、山谷直大先生、河手森彦先生、関谷由李先生

米国麻酔科学会 参加体験記 (後期研修医1年 黒瀬瞳)

私は10月にBostonで開催されたAmerican Society of Anesthesiologists (ASA) の Annual Meetingに発表者として参加させていただきました。いつか海外学会で発表してみたいと思っていたので、お話をいただいたときはとても嬉しかったです。海外学会はもちろん、国内でも学会発表経験がなかったので、不安はありましたが学会経験豊富な指導医の先生方に恵まれ、後押ししていただけたのでチャレンジしてみることに決めました。

4月にめずらしい症例を経験し、5月締め切りのMedically challenging cases というセッションに駆け込みで応募しました。7月に採択の通知が届き、9月までにポスターと原稿を作成し、10月に学内で予演会を行い、10月21日にボストンで発表して参りました。

ポスター作成のためには背景知識が必須であり、文献を調べること自体が麻酔学および英語のよい勉強となりました。また、ポスターの構成は論文の構成に近いものがあり、論文作成の基礎も同時に学ぶこととなりました。初めての作業は困難なことも多く、どこから手をつけたらよいか迷うことばかりでしたが、先生方の熱心な指導のおかげで作業を進めることができました。指導医の先生方は臨床医であると同時に研究者としての姿勢を常に持ち合わせていらっしゃり、その背中を見ているうちに、日々の臨床の中の疑問点が研究の種になることを知りました。

準備の段階は不安が強かったですが、現地に到着してからは、ASAを楽しむことができました。世界中の麻酔科医が集合しているという事実や、企業展示ブースの迫力に圧倒されながら、英語のセッションを聞いたり、医局の先輩方の発表を聞いてASAを満喫しました。自分の発表は緊張もありましたが、予演会が非常に役立ち、質疑応答まで何とか乗り切ることができました。自分の発表に対して他国の麻酔科医から意見・反応がいただけたことで、手ごたえを感じ、発表の意義があったと思えました。また、同期や先輩方と異国の地で観光したりゆっくりお話できたことも、ASAの大切な思い出となりました。

麻酔科1年目から貴重な経験をさせていただき、大変ありがたく思います。今回の経験を通じて、将来研究者として海外留学したいという目標ができました。まずは後期研修医として麻酔の基礎を習得する段階ではありますが、リサーチマインドを忘れず、日々の臨床に向き合って行きたいです。

  • ASA企業ブース入り口で同期と
  • 医局の先輩の発表を聞いて
  • 自分の発表の様子
  • Boston観光ツアー

ページ先頭へ